好きな人の命日。
今年一年泣いてばかりだった。
悲しみに底がありますように、と願う一方
この涙が枯れませんように、と密かに祈った。
忘れることはできない。
存在を薄めることもできない。
けれど、あの時の異様な悲しみだけは月日が経つにつれて少しずつ和らいでいった。
この悲しみに耐えられるのか?と思っていた朝
1年経った今耐えられているよ。
それでもまだ、写真や動画を見返すと
信じられなくて、実感も共に薄れていくようだ。ちゃんと見送ったのにまた理解が出来なくなった。
涙は溜まる一方で
流れない。
今何しているのだろう。
安らかに穏やかに過ごしていますか。
私は泣きたいような泣きたくないようなそんな日を重ねているよ、来年はもっと実感が薄まっているのだろうか。
寂しい。
どうか穏やかでいて。
また夢の中で会えたら。