人生に疲れた日と君

 

 

 

 

 

 

てを投げ出したくなる夜、感情を使うことに疲弊してただ頭に砂嵐を流す帰り道、泣きたいのに涙は出てこないベッドの上、そして自分が自分であることに疲れてしまった日。

 

私はSong Requestを一番初めに聴く。

 

 

https://music.apple.com/jp/album/song-request-feat-suga/1450149269?i=1450149270

 

 

無責任な励ましや同情が無く、ゆく宛のない自己嫌悪の隣に座ってくれる。そして自身の地獄から届ける労いと願いはまるで一筋の光のようだ。

車の中でぼうっと聴くのも、ベッドの中で一字一句大切に聴くのもどちらも私にとって心地よい。

 

 

 

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「あなたの感情の友であり時には家族」

「時々少し休みたい時、誰かと一緒にいるのに寂しさに埋もれる時、思い出に酔って誰かを吐き戻す時」

ーその時僕は初めて君の音楽になった

 

 

疲弊と虚しさと取り戻せない時間、そこから生まれる愛おしさと増長する悲しみ。

単なる“辛さひとつ”を拾うのではなくて辛さから生まれた破片、つまり他方に散らばってしゃがみこんでいる「孤独」「虚無感」「哀愁」などを丁寧に拾い集めている。繊細な瞬間を表すことができるのは彼が同様に繊細であるからだろうな、

 

そんな僕達の涙を、音楽という名の手で背中を撫でてくれる彼なりの誇張の無いあたたかさが好き。「あなたの家族」 ではなく 「あなたの“感情の”家族」だと言ってくれるところも。いつだって嘘がないんだよな、彼は…。

(婚姻届にも♡サインしてくれるし………)

 

 

 

 

 

 

イ・ソラさんが歌うように、窓の外では雨が降っていてどうにも寂しいこの夜、胸が息苦しいこの夜に代わりに泣いてくれる歌がSUGAさんなんだ。それこそ偶然ラジオで流れ出すみたいに、それにしてはどうも優しすぎる位に私の欠けた部分に染み込んでくるのはいつも彼の言葉。

 

 

 

 

私にとっての春であり冬、終わりであり始まり、幸せであり魂。そして子守唄。

誰かにとって僕は、と歌うけどユンギさんは相反するものどちらの要素も持っているから私にとっては全部。

私の孤独な冬の中に佇む春だし、終わりも始まりも貴方がいいな、そしてきっとそう感じている人は沢山いるのではないかな。

 

 

 

 

 

私みたいな欠落者にも見える光がまだあって、見据える先が怖くとも大丈夫だ、と背中越しに教えてくれてありがとう。

彼の声が騒音に聞こえるその日まで、まだまだ頼らせて代わりに泣いてほしい。

 

 

 

そしてそんな日が来るのがもっともっと先でありますように、と願いながら今日も眠るよ。

 

 

 

明日はいい日になるといいな。