縋る

 

 

 

自分の言葉が嫌いだ

身体の中でうごめいてるものを無理やり手で掴んでそれが何かわからないまま文字に昇華ということの繰り返し。

言語化できない思いのほうがもっとまっすぐで大事にできるものなんだろうな、と思いながら私は何かに駆られる用に文字にする。もやもやしたものがたまらなく居心地悪くなって無理にでも形を作る。これは何だろう?

 

 

 

裏でコソコソ噂話しながら表では途端に表情を変える人をみると、私は何で人として生まれてきたんだろう?と思う

人間の両面性なんかいらないよ、と遠くを見ながら私は心の底でゆらめく怒りや憎悪や欲望をまるで知らないフリして私はあたかもそんなの持ってませんよ、という仮面を1枚つけて歩いている。

 

生まれてきた所を間違えたと言いながら、生きるのに大事なものがそんなものなのかと薄々気付いて辟易してそれでも必死に抗ったりしながらも、結局醜いのは私の方なのではないか?と目の前が一瞬で真っ暗になってしまう

 

純粋ってなんだ?綺麗ってなんだ。蒼いってなんなんだ。私が見る世界はもうこんなにも汚れきって腐敗したものばかりなのに。目を瞑って光を探ることに縋っているから無理やり言葉を探すのかな。これ以上見たくないものから目を塞いで幻想の光を描くこと。含みのない言葉はいつだって私を救ってくれるから、ああ、そうやって縋ってるんだな。

 

 

 

 

だから私が選択する言葉、ぜんぶきらい。したり顔してるのはどっちだったんだろう。汚く染っていること気づかないふりしているだけかも。そう自覚しながらも私はそれでも、それでも見えない光を追ってしまうんだろうけどね。

 

 

私が言いたいことってこんなんじゃないのに。こんなんじゃない。もっと言葉に染ってからさ、死ぬときくらい綺麗なままでいたいな。その繰り返し。

 

ね、早く死にたいなぁ。