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今日1日、何も言葉を発さなかった。よく一日に喋る言葉の量は3000なんて言うけれどわたしは人と会話することがなければきほんずっと頭の中で自分と会話をしてる。独り言も少ない。だからなんだか感情がいったりきたりしていても、耳から入ってくる言葉はテレビから流れてくる笑い声とか、風が窓を叩く音とか、そういうものばかりで感情が揺れたりはあまりしない。

聞こえてくる音が平坦なものだと、心もそれに伴ってその場で気をつけをしている。だからきょうは無口な日だった。

でも、そんな日に限って夜になると気をつけの姿勢で疲れたのか、心のなかの足が痺れたりして倒れてしまう。なみなみに注いであった死にたい気持ちがぞろぞろと溢れ出てくる。

 

久しぶりに冷静さを欠くくらいまでパニックになって暗い部屋でしくしく泣いて切れ味の悪いかみそりでちょっとだけ腕を赤くした。今までの跡を濃くするようにそのうえから上書き。遺書まで書いてあとは飛び降りるだけだったんだけど、屋根の上に行ったら少し落ち着いてしまってイヤホンとたばこをとりにいった。

 

体感温度はそこまで冷たくなくて、街明かりはふつうだった。遠くの方で車が走る音が聞こえたりした。もう死んでしまった好きな人が吸ってた銘柄のタバコを同じように吸って、SUPER BEAVERの27を聴いた。

 

買った当時は上手くタバコが吸えなくて、むせたり喉に変なイガイガが残ってこりゃもうだめだって思ってたけど回数を重ねれば意外と吸えるようになった。

 

そしたら少し落ち着いてきて、涙で乾いた顔を叩いて布団に潜った。死にたいと思ってたことを自分の中で馬鹿にしたことはないからそこだけはうまくこれからも付き合っていこうと思う。また死にたくなったらあの人を思い出しながら外に出て吸おうかな。

 

そんないちにちの記録。